2008年07月07日
トゥクトゥクのある風景 歴史編 2
「おこん地蔵」 後ろの建物は上郷コミュニティーセンター

昔、上中島に吉五郎という宮大工が“おこん”と言う美しい女房と二人で暮らしていました。吉五郎は、伊勢神宮や熱田神宮へ仕事に出かけよく家を留守にしました。
おこんは、ホタルが大好きでした。
ある年の夏、毎年やってくる蚊帳商いの人から、去年約束しておいた琵琶湖の源氏ホタルをもらいました。おこんは大変喜んで毎日眺めていました。

それから幾日かたった日に吉五郎が酒を飲んで伊勢から帰って来て、ホタルに目が留まりおこんと言い争いになりました。そして、「やっぱりあの蚊帳売りが来たのか。こんなホタルをもらいやがって」と言って嫉妬深い吉五郎は酒の勢いに任せて、そばにあった斧を取っておこんに向かって振り上げました。おこんはどうしようもなくなって外に飛び出しました。そして吉五郎に追いかけられながら、「あのホタルさえなかったら、あのホタルのために・・・」と口走って、逃げて行きました。
翌朝、車坂と呼ばれる道のそばに、おこんは死んでいました。そばには血の付いた斧が転がっていましたが、吉五郎の行方は誰も知りませんでした。
その村の人たちは、おこんを哀れんで手厚く葬りました。その時、棺の中からたくさんの大きなホタルが飛び出し、村の人たちを驚かせました。

その晩、隣の村の家に大きなホタルが一匹舞い込み、そしてたちまちその家は火事になって全焼してしまいました。その後もたびたびホタルの飛び込んだ家が火事になったので、村人たちはおこんの悲しい亡霊ではないかと思い、地蔵を建てておこんを慰めるために祈りました。それからはホタルによる火事は全くなくなり、中島村ではたくさんの源氏ホタルが夏の夜を美しく飛ぶようになりました。
これが「おこん地蔵」という民話です。


昔、上中島に吉五郎という宮大工が“おこん”と言う美しい女房と二人で暮らしていました。吉五郎は、伊勢神宮や熱田神宮へ仕事に出かけよく家を留守にしました。
おこんは、ホタルが大好きでした。
ある年の夏、毎年やってくる蚊帳商いの人から、去年約束しておいた琵琶湖の源氏ホタルをもらいました。おこんは大変喜んで毎日眺めていました。

それから幾日かたった日に吉五郎が酒を飲んで伊勢から帰って来て、ホタルに目が留まりおこんと言い争いになりました。そして、「やっぱりあの蚊帳売りが来たのか。こんなホタルをもらいやがって」と言って嫉妬深い吉五郎は酒の勢いに任せて、そばにあった斧を取っておこんに向かって振り上げました。おこんはどうしようもなくなって外に飛び出しました。そして吉五郎に追いかけられながら、「あのホタルさえなかったら、あのホタルのために・・・」と口走って、逃げて行きました。
翌朝、車坂と呼ばれる道のそばに、おこんは死んでいました。そばには血の付いた斧が転がっていましたが、吉五郎の行方は誰も知りませんでした。
その村の人たちは、おこんを哀れんで手厚く葬りました。その時、棺の中からたくさんの大きなホタルが飛び出し、村の人たちを驚かせました。

その晩、隣の村の家に大きなホタルが一匹舞い込み、そしてたちまちその家は火事になって全焼してしまいました。その後もたびたびホタルの飛び込んだ家が火事になったので、村人たちはおこんの悲しい亡霊ではないかと思い、地蔵を建てておこんを慰めるために祈りました。それからはホタルによる火事は全くなくなり、中島村ではたくさんの源氏ホタルが夏の夜を美しく飛ぶようになりました。
これが「おこん地蔵」という民話です。
