2017年06月05日

高校を建てる 4

ロータリークラブ会員の方のご寄付によるミャンマー、マヤングウェイ村の高校建設。
現地からまた新しい進捗状況の写真が届きました。





建設費用の寄付金を学校の校長先生に渡す際に、事前に両者の間で覚書を取り交わしてはいたものの、果たして間違いなく建設のために使われるものかどうか、最後まで不安はぬぐいきれませんでした。
私がタンビングウェイ村の小学校と、ここマヤングウェイ村の中学校を建てるときには、日本に留学経験もあるヤンゴンの日本大使館に勤めるミャンマー人の職員の方が保証人になってくださったので安心してお金を渡すことができましたが、その方はもう亡くなっており、今回は誰も信頼できる人がいないままでの寄付でした。
「私も人には言えない悪いこともして財を成してきた。全部持って行かれては困るが、多少のつまみ食いには目をつぶりますよ」と、そのロータリークラブ会員の方がおっしゃるので、不安を抱いたままお金を渡しました。
しかし、こうして着々と工事が進んでいく経過をまめに写真に撮って送ってくれる村の人たちの誠実な態度に、不安は取り越し苦労だったかなと今は思っております。

「2008年の巨大サイクロンに襲われた時、学校は無事だろうかと、場所も全く分からないこんな田舎に、しかも電気もない真っ暗な夜中に、うちの学校を探し回ってくださった。その後も毎年子供たちに会いに来てくださった。こちらが出した食事でおなかを壊して入院されたこともあった。あの時はもうこれで二度と来てはくれまいと諦めていたのに、翌年また子供たちに会いに来てくださった。そこまでうちの学校を愛してくださっている方をどうして裏切れましょう?」と校長先生から言われました。

結局、覚書や保証人などより、つながりを切らないようなまめな行動が、言葉も通じない相手の心に届いていたということらしいです。
  

Posted by しょうのみ at 06:41日記