2011年07月20日

墓碑銘

「歴史に名を残してくださいよ!」「頑張ってくださいよ!」と、私がミャンマーに学校を建てたことにいたく感動していたアパートの住人さんが昨夜亡くなった。

♪ 死んだ男の残したものは
  ひとりの妻とひとりの子ども
  他には何も残さなかった
  墓石ひとつ残さなかった

谷川俊太郎作詞・武満徹作曲
『死んだ男の残したものは』より

彼には妻子もなく天涯孤独だった。
鳶職人として生涯現場一筋で真面目に働き、脳梗塞で倒れ、わずか一週間ののち他界した。
私のことをえらく称賛していたが、本当は自分が何か残したかったのではなかったのか?
誰にも知られず、野良犬のようにその日その日をただ食うためだけに生きていく虚しさ、侘しさ・・。



こんなブログだが彼の記録をとどめておこう。私にできることはそれだけだ。

丸谷善太郎 儀
昭和22年7月24日生まれ  享年63歳
平成2年2月13日、平野荘入居
家賃滞納歴なし


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Posted by しょうのみ at 15:55 │日記