公開捜査、寸止め！

家賃を滞納して裁判になった例の住人。
判決の日は裁判所に出廷せず、欠席裁判でこちらの全面勝訴となった。




出廷しないのも当然で、いつの間にか夜逃げしていたのだった。
住人の居所を突き止めるためには契約書に添付してある免許証のコピーをブログに公開するしか手がないかと考えたが、さすがにそれは法に触れるのではないかと躊躇した。
大家の長い経験から夜逃げしたやつの個人情報を公開しても相手は負い目があるからまず訴えてはこないと思うが、ブーログに迷惑がかかってはいけないと考えルーコさんに電話した。
「警察が公開してもいいと言うならいいですよ」と社長が言うので豊田署に電話すると「警察の方では何とも言えませんなぁ」と法テラスへ回され、法テラスから今度は司法書士会へと回された。

「適法ではないですね」
「どんな法に触れますか？」
「ここではすぐに答えられません」
「じゃあ訴えられるのを覚悟で私の自己責任で公開するならいいですよね？」
「好ましいことではありません」

はっきり「やめろ！」とも言わず、こんな調子だから中国になめられるんだとイライラしながら電話を切った。


ブログにUPするのは後にしようと用事を先に片付けているうちに夜になり、さて書こうかと内容を考えているときに虫が知らせたのだろうか？その住人から電話がかかってきた。

「・・どうもご迷惑をおかけして・・」
「今どこからかけているんだ？」
「九州の姉のところからです。姉と相談して何とかお支払いしますので口座番号を教えてくれませんか」

お姉さんに諭されたのだろうか、夜逃げした人間にしてはずいぶん殊勝な態度だ。
振り込みを確認するまで安心はできないが、とりあえず免許証のコピーを公開することはやめにした。
(ノ＞＜)ノヤレヤレ