2008年12月22日
奇跡の旅 10
あまりに残酷な姉妹の話を聞き、やりきれない気持ちを抱きながら、トゥザさんとタチレイに行く予定を話し合った。
明日はタチレイ行きの便がないからあさっての11日(木曜日) に出発し、帰りの便は13日(土曜日) になるとの事で、木曜日の朝8時にトゥザさんがホテルに迎えにきてくれることになった。
翌日、特に何もする予定がないので一日ゆっくり本でも読もうかと、のんびりした朝を過ごしていた。
そういえばW-H氏からサンプルとしてもらった携帯用ウォシュレットを持ってきていることを思い出した。旅行に持っていって使い勝手を確かめてほしいとの事だったが、実際にはまったく出番がない。
というのも、ミャンマーのトイレには写真のようなお尻を洗うための水道ホースが取り付けられているからである。
そんなもんで勢いよくお尻に水をかけたらパンツやズボンがビショビショになっちゃうじゃないか、とお考えの方もおられましょうが、ミャンマー人は男性も「ロンジー」というロングスカートのような腰巻をつけていてパンツははいていないのです。
私の場合は仕方なくズボンもパンツも脱いで下半身スッポンポンになって用を足したあとこのホースでお尻を洗っていたが、現地の人はズボンをはいていても濡れないように上手にできるらしい。
一度やり方を見せていただきたいものです。(●´艸`)

まったく使う機会のないお荷物ではあるが、ずっと私のお供をしてきたのでミャンマーの風景をバックに記念写真ぐらいは撮っておいてやろう。

一人でそんなアホな写真を撮っていたら、なんとジョニーがやってきた。
実はパンダホテルの支配人とジョニーは知り合いで、「エイズの姉妹を見舞いに行くと言ってサガインへ向かった例の日本人が昨日戻ってきて、今ウチのホテルにいるぞ」と何かの用事でジョニーに電話した時にしゃべったらしい。支配人も余計な事を・・・(>_<)
「サガインはどうだった?エイズの姉妹には会えたのか?今日は何をする予定なんだ?」
迷惑がっているこっちの気持ちなどお構いなしに、ぺらぺらよくしゃべるやつだなぁ。
「まあ、どりあえずTG(タイ航空) のリコンファーム(帰りのチケットの再確認、これをしておかないと予定を変更した乗客などに席を取られ乗れなくなる場合もある) をしなきゃな」と言うと、「よし!じゃあ今からTGのオフィスへ行こう!」と街へ繰り出すことになった。
あとで『地球の歩き方』を見てわかったのだが、TGについてはリコンファームは必要ないらしい。普通はリコンファームなど電話で済ませるものなのだが、とにかくTGのオフィスまで行ってリコンファームを済ませ、ちょうど昼時だったのでジョニーの行きつけの食堂(レストランなんてしゃれた店じゃない)でお昼を食べていた時だった。
ジミーが血相を変えて飛び込んできた。「お前はなんてラッキーな奴なんだ!学校へ行けるぞ!」「はぁ??」
・・・つづく
明日はタチレイ行きの便がないからあさっての11日(木曜日) に出発し、帰りの便は13日(土曜日) になるとの事で、木曜日の朝8時にトゥザさんがホテルに迎えにきてくれることになった。
翌日、特に何もする予定がないので一日ゆっくり本でも読もうかと、のんびりした朝を過ごしていた。
そういえばW-H氏からサンプルとしてもらった携帯用ウォシュレットを持ってきていることを思い出した。旅行に持っていって使い勝手を確かめてほしいとの事だったが、実際にはまったく出番がない。
というのも、ミャンマーのトイレには写真のようなお尻を洗うための水道ホースが取り付けられているからである。
そんなもんで勢いよくお尻に水をかけたらパンツやズボンがビショビショになっちゃうじゃないか、とお考えの方もおられましょうが、ミャンマー人は男性も「ロンジー」というロングスカートのような腰巻をつけていてパンツははいていないのです。
私の場合は仕方なくズボンもパンツも脱いで下半身スッポンポンになって用を足したあとこのホースでお尻を洗っていたが、現地の人はズボンをはいていても濡れないように上手にできるらしい。
一度やり方を見せていただきたいものです。(●´艸`)

まったく使う機会のないお荷物ではあるが、ずっと私のお供をしてきたのでミャンマーの風景をバックに記念写真ぐらいは撮っておいてやろう。

一人でそんなアホな写真を撮っていたら、なんとジョニーがやってきた。
実はパンダホテルの支配人とジョニーは知り合いで、「エイズの姉妹を見舞いに行くと言ってサガインへ向かった例の日本人が昨日戻ってきて、今ウチのホテルにいるぞ」と何かの用事でジョニーに電話した時にしゃべったらしい。支配人も余計な事を・・・(>_<)
「サガインはどうだった?エイズの姉妹には会えたのか?今日は何をする予定なんだ?」
迷惑がっているこっちの気持ちなどお構いなしに、ぺらぺらよくしゃべるやつだなぁ。
「まあ、どりあえずTG(タイ航空) のリコンファーム(帰りのチケットの再確認、これをしておかないと予定を変更した乗客などに席を取られ乗れなくなる場合もある) をしなきゃな」と言うと、「よし!じゃあ今からTGのオフィスへ行こう!」と街へ繰り出すことになった。
あとで『地球の歩き方』を見てわかったのだが、TGについてはリコンファームは必要ないらしい。普通はリコンファームなど電話で済ませるものなのだが、とにかくTGのオフィスまで行ってリコンファームを済ませ、ちょうど昼時だったのでジョニーの行きつけの食堂(レストランなんてしゃれた店じゃない)でお昼を食べていた時だった。
ジミーが血相を変えて飛び込んできた。「お前はなんてラッキーな奴なんだ!学校へ行けるぞ!」「はぁ??」
・・・つづく
2008年12月21日
奇跡の旅 9
ヤンゴンのパンダホテルへ戻り、ロビーでジャパンハートのトゥザさんと会った。
国境の橋の下に捨てられていた姉妹の話を聞いた。
姉妹は幼い時にタイに売られていったためミャンマー語はほとんど忘れていたという。
親はどこかと聞いても幼い頃の記憶しかなく、山の方だとしか答えられない。
国境のあたりは山だらけだ。「山の方だ」だけでは家族を探しようもない。
姉妹の話を要約すると、家族は国境付近の山岳民族で、兄弟が多く貧しかった。
ある日、タイの人が家へやってきて、一人15,000バーツ(約40,000円)を親に支払い、自分たちをタイに連れて行った。
そのタイ人は13、4歳になった頃、自分たちを売春業者に売った。
ミャンマー、タイ、ラオスの国境が接する『ゴールデントライアングル』と呼ばれる、麻薬とギャンブルと売春の歓楽街で姉妹は体を売らされた。
エイズに感染してもタイの国籍がないから、タイの病院で治療を受ける事はできなかった。
そして国境の橋の下に捨てられているところをタイの警察に保護され、ミャンマー人だとわかりミャンマーの警察に引き渡されたという。
ミャンマーの警察は、こういうことは国としても恥ずかしい事であるので、現在、姉妹はその存在を隠されていて面会も許されないとの事。
なんということだ。
大人のおもちゃにされ、生ゴミのように橋の下に捨てられ、生まれた国の言葉も忘れ、親兄弟と再会する事もかなわず、その挙句に国の恥と呼ばれ、世の中から存在を隠されたまま狭い病室の中で死んでゆくというのか・・・
・・・つづく
国境の橋の下に捨てられていた姉妹の話を聞いた。
姉妹は幼い時にタイに売られていったためミャンマー語はほとんど忘れていたという。
親はどこかと聞いても幼い頃の記憶しかなく、山の方だとしか答えられない。
国境のあたりは山だらけだ。「山の方だ」だけでは家族を探しようもない。
姉妹の話を要約すると、家族は国境付近の山岳民族で、兄弟が多く貧しかった。
ある日、タイの人が家へやってきて、一人15,000バーツ(約40,000円)を親に支払い、自分たちをタイに連れて行った。
そのタイ人は13、4歳になった頃、自分たちを売春業者に売った。
ミャンマー、タイ、ラオスの国境が接する『ゴールデントライアングル』と呼ばれる、麻薬とギャンブルと売春の歓楽街で姉妹は体を売らされた。
エイズに感染してもタイの国籍がないから、タイの病院で治療を受ける事はできなかった。
そして国境の橋の下に捨てられているところをタイの警察に保護され、ミャンマー人だとわかりミャンマーの警察に引き渡されたという。
ミャンマーの警察は、こういうことは国としても恥ずかしい事であるので、現在、姉妹はその存在を隠されていて面会も許されないとの事。
なんということだ。
大人のおもちゃにされ、生ゴミのように橋の下に捨てられ、生まれた国の言葉も忘れ、親兄弟と再会する事もかなわず、その挙句に国の恥と呼ばれ、世の中から存在を隠されたまま狭い病室の中で死んでゆくというのか・・・
・・・つづく
2008年12月20日
奇跡の旅 8
ピックアップトラックを降りたとたんにサイカーのお兄さんが声をかけてくる。
サイカー

「どこへ行く?」「マンダレー駅だ。いくらだ?」「1000K だ」
ピックアップトラックでサガインからここまで800K。それを考えるとぼったくりとも思えるが、トラックの方はたくさんの乗客から料金をもらえるがサイカーの乗客は一人か二人。トラックはエンジンで走るがサイカーは人力。高いのか安いのか・・。
値段交渉でいつも困るのが相場がわからないこと。日本の感覚でいえば80円か100円かという子供のケンカみたいな話なのだが、日本人旅行者全体のイメージを考え、甘く見られてはならないといつも頑張って戦っている。
「高い!500K だ」と断って歩き出す。「駅までは遠いぞ。そんな大きなスーツケースを引っ張っていては疲れるし危険だ」「500K にするか?」「無理だ。1000K は高くない」
ぼったくっているのなら少しはまけるだろうから、それが相場なのかも・・多少外国人割り増しがついていたとしても所詮日本で言えば100円だ。えい!乗っちまえ。
駅前通りの旅行社でヤンゴン行きのチケットを受け取り、「16:10 のフライトですから14:00 にここから当社の無料タクシーで空港までお送りします」とのことなので、まだ11時過ぎだったからスーツケースをオフィスに預けてブラブラ散歩に出かけた。
そこで今回はミャンマーのお土産紹介!
ミャンマーの名物といえば宝石。サファイア、ペルドット、スピネル、トーパス、水晶、雲母などいろいろ産出されていますが、中でも有名なのがルビー。その鮮やかな赤色は『ピジョンブラッド=鳩の血』と呼ばれ、世界最高級の品質を誇ります。
ピジョンブラッド

街の宝石屋さん。お店の人は間違いなくピジョンブラッドだと言っておりますが・・


指輪などに加工するときに出る宝石のくずをボードに糊付けした絵画。

赤・ピンク=ルビー/暗い赤=スピネル/赤茶=ガーネット/緑=ヒスイ/暗い緑=ペルドット/
青=サファイア/紺色=ラピスラズリ/黄色=琥珀/オレンジ=赤めのう/白=大理石/
メタリックホワイト=真珠層(真珠貝の内側)/黒=トルマリン・めのう/紫=アメジスト・・など、いろんな宝石くずを使って器用に作ります。

年末らしく、来年のカレンダー

私が買ってきたのはこれ

珍しいところでは、麻薬の原料となるケシの栽培で生計をたてている山岳民族に、日本のNPOがケシの代わりにそばを栽培させて、それを原料にした焼酎やウイスキーを造って販売しているらしい。

・・・つづく
サイカー

「どこへ行く?」「マンダレー駅だ。いくらだ?」「1000K だ」
ピックアップトラックでサガインからここまで800K。それを考えるとぼったくりとも思えるが、トラックの方はたくさんの乗客から料金をもらえるがサイカーの乗客は一人か二人。トラックはエンジンで走るがサイカーは人力。高いのか安いのか・・。
値段交渉でいつも困るのが相場がわからないこと。日本の感覚でいえば80円か100円かという子供のケンカみたいな話なのだが、日本人旅行者全体のイメージを考え、甘く見られてはならないといつも頑張って戦っている。
「高い!500K だ」と断って歩き出す。「駅までは遠いぞ。そんな大きなスーツケースを引っ張っていては疲れるし危険だ」「500K にするか?」「無理だ。1000K は高くない」
ぼったくっているのなら少しはまけるだろうから、それが相場なのかも・・多少外国人割り増しがついていたとしても所詮日本で言えば100円だ。えい!乗っちまえ。
駅前通りの旅行社でヤンゴン行きのチケットを受け取り、「16:10 のフライトですから14:00 にここから当社の無料タクシーで空港までお送りします」とのことなので、まだ11時過ぎだったからスーツケースをオフィスに預けてブラブラ散歩に出かけた。
そこで今回はミャンマーのお土産紹介!
ミャンマーの名物といえば宝石。サファイア、ペルドット、スピネル、トーパス、水晶、雲母などいろいろ産出されていますが、中でも有名なのがルビー。その鮮やかな赤色は『ピジョンブラッド=鳩の血』と呼ばれ、世界最高級の品質を誇ります。
ピジョンブラッド

街の宝石屋さん。お店の人は間違いなくピジョンブラッドだと言っておりますが・・


指輪などに加工するときに出る宝石のくずをボードに糊付けした絵画。

赤・ピンク=ルビー/暗い赤=スピネル/赤茶=ガーネット/緑=ヒスイ/暗い緑=ペルドット/
青=サファイア/紺色=ラピスラズリ/黄色=琥珀/オレンジ=赤めのう/白=大理石/
メタリックホワイト=真珠層(真珠貝の内側)/黒=トルマリン・めのう/紫=アメジスト・・など、いろんな宝石くずを使って器用に作ります。

年末らしく、来年のカレンダー

私が買ってきたのはこれ

珍しいところでは、麻薬の原料となるケシの栽培で生計をたてている山岳民族に、日本のNPOがケシの代わりにそばを栽培させて、それを原料にした焼酎やウイスキーを造って販売しているらしい。

・・・つづく
2008年12月19日
奇跡の旅 7
翌朝、ハッピーホテルをチェックアウトし、昨日ジャパンハートのスタッフが予約してくれた国内便のチケットを受け取るためマンダレーへ行かなければならないので、ホテルのフロントのおばさんにマンダレーへの行き方を教えてもらう。
「サガインは田舎町だからタクシーはない。マンダレーへ行くには乗り合いピックアップトラックを使うしかない。みんなが乗る荷台の方なら500K(K=チャット。1K≒0.1円) だが、あんたは大きなスーツケースを持っているから危ないし終点のマンダレーまで荷台に乗っていくのは疲れる。助手席は800Kだが、そっちの方が絶対にいい」と親切にアドバイスしてくれた。
乗り合いピックアップトラック

バス停(トラック乗り場?) へ歩いていくと、金を持っていそうな日本人(私) を目ざとく見つけた数人の男(車掌) たちがこっちへ向かって走ってくる。「俺のトラックへ乗れ!」「いや、俺の方だ!」と引っ張り合い、もみくちゃにされる。運転手はエンジンをふかし、すぐに走り出せるようにスタンバイしている。値段交渉が先だ、と運転手にいくらか聞こうとするが、「大丈夫だ、大丈夫だ、乗れ、乗れ」と言うばかり。とにかく私を助手席に押し込んで走り出してしまえばこっちのもんだと車掌は強引に私を持ち上げようとするが、ウエスト100センチ体重88キロの巨体を栄養失調のような細い男が持ち上げられるわけもない。
「うわ!何をする!このやろ!ふざけんな!てめ!はなせ!たわけ!」と本気で取っ組み合いになる。こうなるともう値段の問題ではない。誰がお前のトラックなんかに乗るかバカタレ!と怒鳴りつけ、この騒動を笑いながら見ていた後ろのトラックに「マンダレー。800チャットOK?」と確認し乗り込んだ。
30分も走り途中の小店の前で停まったかと思うと、今度はその店にたむろしていた2、3人の男たちが駆け寄ってきて、手に手に1000K札を持って私に見せながら「2000チャット、2000チャット!」とわめきたてる。荷台のミャンマー人たちにはまったく何もせず私にだけ要求しているので、うるせぇなぁと無視していたらしばらくしてあきらめて店へ戻っていった。きっと今まで、この手で何人もの外国人旅行者が外国人だけ特別に通行税がかかるのだろうか?と勝手に考えて払ってしまい、まんまと現金を騙し取ってきたのだろう。
不愉快な気分をミャンマーの12月のさわやかな風に吹き流しながら2時間ほど走ってようやくマンダレーに到着した。
トラックを降りるとき、その大きなスーツケースが一人分のスペースを占領していたから料金は二人分だと運転手が言い、それは確かに納得のいく理屈だなとは思ったが、あの小店の前で停まったということはお前もあいつらの仲間なんだろう、そんなチンピラに余計な金なんか払ってたまるかと1000K札一枚を無理やり運転手に押し付け、カンフーのかまえをして「アチョー!!」と叫んだら、「オーノーノーOKOK」と降参して走り去っていった。
・・・つづく
「サガインは田舎町だからタクシーはない。マンダレーへ行くには乗り合いピックアップトラックを使うしかない。みんなが乗る荷台の方なら500K(K=チャット。1K≒0.1円) だが、あんたは大きなスーツケースを持っているから危ないし終点のマンダレーまで荷台に乗っていくのは疲れる。助手席は800Kだが、そっちの方が絶対にいい」と親切にアドバイスしてくれた。
乗り合いピックアップトラック

バス停(トラック乗り場?) へ歩いていくと、金を持っていそうな日本人(私) を目ざとく見つけた数人の男(車掌) たちがこっちへ向かって走ってくる。「俺のトラックへ乗れ!」「いや、俺の方だ!」と引っ張り合い、もみくちゃにされる。運転手はエンジンをふかし、すぐに走り出せるようにスタンバイしている。値段交渉が先だ、と運転手にいくらか聞こうとするが、「大丈夫だ、大丈夫だ、乗れ、乗れ」と言うばかり。とにかく私を助手席に押し込んで走り出してしまえばこっちのもんだと車掌は強引に私を持ち上げようとするが、ウエスト100センチ体重88キロの巨体を栄養失調のような細い男が持ち上げられるわけもない。
「うわ!何をする!このやろ!ふざけんな!てめ!はなせ!たわけ!」と本気で取っ組み合いになる。こうなるともう値段の問題ではない。誰がお前のトラックなんかに乗るかバカタレ!と怒鳴りつけ、この騒動を笑いながら見ていた後ろのトラックに「マンダレー。800チャットOK?」と確認し乗り込んだ。
30分も走り途中の小店の前で停まったかと思うと、今度はその店にたむろしていた2、3人の男たちが駆け寄ってきて、手に手に1000K札を持って私に見せながら「2000チャット、2000チャット!」とわめきたてる。荷台のミャンマー人たちにはまったく何もせず私にだけ要求しているので、うるせぇなぁと無視していたらしばらくしてあきらめて店へ戻っていった。きっと今まで、この手で何人もの外国人旅行者が外国人だけ特別に通行税がかかるのだろうか?と勝手に考えて払ってしまい、まんまと現金を騙し取ってきたのだろう。
不愉快な気分をミャンマーの12月のさわやかな風に吹き流しながら2時間ほど走ってようやくマンダレーに到着した。
トラックを降りるとき、その大きなスーツケースが一人分のスペースを占領していたから料金は二人分だと運転手が言い、それは確かに納得のいく理屈だなとは思ったが、あの小店の前で停まったということはお前もあいつらの仲間なんだろう、そんなチンピラに余計な金なんか払ってたまるかと1000K札一枚を無理やり運転手に押し付け、カンフーのかまえをして「アチョー!!」と叫んだら、「オーノーノーOKOK」と降参して走り去っていった。
・・・つづく
2008年12月18日
奇跡の旅 6
まあ、考えてみればタイとの国境で保護されたエイズ患者をこんな遠い病院まで搬送しないわなぁ。
その姉妹と実際に会って事情を聞いたというミャンマー人スタッフは現在ヤンゴンのオフィスにいるとの事で病院のスタッフが携帯電話で連絡をとってくれた。
(ジャパンハートってこの病院だけじゃなくヤンゴンにもオフィスがあるの?おいおい、ちゃんと調べてから行動しろよオレ。よく考えずに動き出してしまうのが私の欠点である)
その姉妹は現在、保護されたタチレイという国境の町の警察にいて会うことは難しいとの事。
でも、もうここまで来たんだからダメもとでそこの警察に面会を頼んでみよう。吉岡医師のブログに書いてあった、同じようにタイに売られていきそうな子供たちを引き取って育てたいと言っているトゥザさんという女性スタッフと会い、一緒にタチレイに行くため私はヤンゴンへ戻る事にした。
(反省しているそばから、またすぐ行動してるし・・)
【サガインの夕暮れ】





【サガインのナイトマーケット】



・・・つづく
引っぱるなぁ ( ゜Д゜)y-~~
その姉妹と実際に会って事情を聞いたというミャンマー人スタッフは現在ヤンゴンのオフィスにいるとの事で病院のスタッフが携帯電話で連絡をとってくれた。
(ジャパンハートってこの病院だけじゃなくヤンゴンにもオフィスがあるの?おいおい、ちゃんと調べてから行動しろよオレ。よく考えずに動き出してしまうのが私の欠点である)
その姉妹は現在、保護されたタチレイという国境の町の警察にいて会うことは難しいとの事。
でも、もうここまで来たんだからダメもとでそこの警察に面会を頼んでみよう。吉岡医師のブログに書いてあった、同じようにタイに売られていきそうな子供たちを引き取って育てたいと言っているトゥザさんという女性スタッフと会い、一緒にタチレイに行くため私はヤンゴンへ戻る事にした。
(反省しているそばから、またすぐ行動してるし・・)
【サガインの夕暮れ】





【サガインのナイトマーケット】



・・・つづく
引っぱるなぁ ( ゜Д゜)y-~~