2012年08月24日
いじめと戦う 2
(ネットいじめの)実態について、クイン・エマニュエル・アークハート・サリバン外国法事務弁護士事務所のライアン・ゴールドスティン弁護士はこう語る。
「もっとも多いのはフェイスブックやツイッターによるいじめです。たとえばフェイスブックには小学生の多くが登録しており、学校ごとのコミュニティができています。そのなかで人気のある子どもが『あの子友達いないよね』とか『勉強できないよね』と書き込むと、学校中の生徒がそれを目にします。子どもたちは仲間外れになりたくないので、その書き込みにコメントしたり『いいね!』をクリックしたりしてしまう。こうして心ない言葉や嫌がらせがあっという間に広がってしまうのです。ひどいケースでは恥ずかしい写真をアップされることもあります」
【web R25より引用】
仲間外れになりたくないという強迫観念は根深い。
私の子供のころを思い出しても、資産家の子供だった私はサラリーマン家庭の子供が大半を占める友達関係の中で、価値観の違いから仲間外れにされるのを恐れて、道化のようにおどけて友達を笑わせたり、食べ物などを奢ったりしていた。
しかし生活環境の違いから身に付いてしまった価値観のずれは埋められず、歳を重ねるにつれて孤独感は深まっていった。
孤独は生きる気力を殺いでいく。常に自殺願望を抱きながら岡山や東京で生きていた20代だった。
仕事にも趣味にも生きがいを見いだせなかった私に、たとえ一人ぼっちでもやる気を出させてくれたのはフィリピン人のストリッパーとの出会いだった。
こんな稀有な体験をした者が他にいるはずもないから、初めから仲間ができることなど期待もしていなかった。
とは言え、海外援助も一人では何もできないからNGOもいくつか渡り歩いた。今もジャパンハートを支援している。
しかし、ジャパンハートで知っているのは代表の吉岡先生と、今はジャパンハートを辞めた元スタッフのトゥザさんぐらいだ。
自分が寄付したミャンマーの学校の子供たちにも年に一度は会いに行っているが、そこにも私の居場所はない。
何かをするためには一人では難しく仲間が必要だが、『愛別離苦』もまた人生の避けがたい宿命だから、『友情』や『仲間意識』に甘えることなく常に私は個の確立を心掛けている。
バンコクの名物、トゥクトゥクも洪水にはお手上げ

「もっとも多いのはフェイスブックやツイッターによるいじめです。たとえばフェイスブックには小学生の多くが登録しており、学校ごとのコミュニティができています。そのなかで人気のある子どもが『あの子友達いないよね』とか『勉強できないよね』と書き込むと、学校中の生徒がそれを目にします。子どもたちは仲間外れになりたくないので、その書き込みにコメントしたり『いいね!』をクリックしたりしてしまう。こうして心ない言葉や嫌がらせがあっという間に広がってしまうのです。ひどいケースでは恥ずかしい写真をアップされることもあります」
【web R25より引用】
仲間外れになりたくないという強迫観念は根深い。
私の子供のころを思い出しても、資産家の子供だった私はサラリーマン家庭の子供が大半を占める友達関係の中で、価値観の違いから仲間外れにされるのを恐れて、道化のようにおどけて友達を笑わせたり、食べ物などを奢ったりしていた。
しかし生活環境の違いから身に付いてしまった価値観のずれは埋められず、歳を重ねるにつれて孤独感は深まっていった。
孤独は生きる気力を殺いでいく。常に自殺願望を抱きながら岡山や東京で生きていた20代だった。
仕事にも趣味にも生きがいを見いだせなかった私に、たとえ一人ぼっちでもやる気を出させてくれたのはフィリピン人のストリッパーとの出会いだった。
こんな稀有な体験をした者が他にいるはずもないから、初めから仲間ができることなど期待もしていなかった。
とは言え、海外援助も一人では何もできないからNGOもいくつか渡り歩いた。今もジャパンハートを支援している。
しかし、ジャパンハートで知っているのは代表の吉岡先生と、今はジャパンハートを辞めた元スタッフのトゥザさんぐらいだ。
自分が寄付したミャンマーの学校の子供たちにも年に一度は会いに行っているが、そこにも私の居場所はない。
何かをするためには一人では難しく仲間が必要だが、『愛別離苦』もまた人生の避けがたい宿命だから、『友情』や『仲間意識』に甘えることなく常に私は個の確立を心掛けている。
バンコクの名物、トゥクトゥクも洪水にはお手上げ

2012年08月21日
いじめと戦う 1
原発事故への責任追及が東電社員に集中している。
確かに、原発事故において東電の責任は重い。
しかし、一社員、ましてやその子供へのいじめや脅迫まで頻発しているという。
「小学生の息子が、突然『お父さんのせいで学校に行けなくなった』と言い出したんです……」と語るのは、千葉県に住む40代の東電社員、Aさん。
「朝のワイドショーに影響されて、子供の世界でも話題は東電批判。ウチの子は『(お前の親は)放射能をバラ撒いている』『原発が安全だなんて騙していた』などと毎日のように友達から非難されていたそうです。『あいつに触ると放射能が移る』とまで言われて仲間外れにされていたとか」
【日刊spa!より引用】
「うちの息子が中学に入学していじめに遭い、以来ずっと不登校になっている」と友人から今日聞いた。
私がミャンマーの貧しい農村に学校を建てたのも、「豊田の嫉妬深い奴らによる陰湿ないじめと戦うための武器なんだ」と以前書いた。
私の場合はアパートやマンション暮らしの住人たちに囲まれて大家の後継ぎとして育ってきたから、学校でのいじめではなく日常生活がいじめられる環境だった。
いちゃもんや言いがかりなどによる嫌がらせは今も後を絶たない。
いじめの解決策など私にもわからないが、何十年もいじめと戦っているオジサンがここにいるんだ、自分一人じゃないんだと知ってほしい。
「ブレーキランプ切れてませんかぁ?」

確かに、原発事故において東電の責任は重い。
しかし、一社員、ましてやその子供へのいじめや脅迫まで頻発しているという。
「小学生の息子が、突然『お父さんのせいで学校に行けなくなった』と言い出したんです……」と語るのは、千葉県に住む40代の東電社員、Aさん。
「朝のワイドショーに影響されて、子供の世界でも話題は東電批判。ウチの子は『(お前の親は)放射能をバラ撒いている』『原発が安全だなんて騙していた』などと毎日のように友達から非難されていたそうです。『あいつに触ると放射能が移る』とまで言われて仲間外れにされていたとか」
【日刊spa!より引用】
「うちの息子が中学に入学していじめに遭い、以来ずっと不登校になっている」と友人から今日聞いた。
私がミャンマーの貧しい農村に学校を建てたのも、「豊田の嫉妬深い奴らによる陰湿ないじめと戦うための武器なんだ」と以前書いた。
私の場合はアパートやマンション暮らしの住人たちに囲まれて大家の後継ぎとして育ってきたから、学校でのいじめではなく日常生活がいじめられる環境だった。
いちゃもんや言いがかりなどによる嫌がらせは今も後を絶たない。
いじめの解決策など私にもわからないが、何十年もいじめと戦っているオジサンがここにいるんだ、自分一人じゃないんだと知ってほしい。
「ブレーキランプ切れてませんかぁ?」

2012年08月18日
醤油の実の話
通りすがりさんのリクエストにお応えして醤油の実の話などひとくさり。
一口に「醤油の実」と言ってもネットで検索していただければおわかりになるように同じ名前の食品は全国各地にあり、どれが本物とか正統というものでもありません。
実際、かつて私が類似品と差別化するために商標登録を申請した時も、そのような理由で却下されてしまいました。
私どもで製造している醤油の実は足助地域の農家で昔から作られている製法を継承しており、技術を教えていただいた先代の話では、「戦国時代にいくさが起きるたびに食料を供出させられ飢えた農民たちが、醤油を作るために樽に仕込んでおいた大豆を取り出して食べたのが始まりと伝えられている」と聞きました。
当時は先代が作る醤油の実を弊社をはじめ三河地域の各漬物業者が仕入れて取引先の食料品店やスーパーに納品していたのですが、その先代が高齢のため廃業すると聞き、せっかくの優れた伝統技術を途絶えさせるのは寂しいと私が願い出て後を継ぎました。もう20年前の話です。
【平成5年1月9日付とよたホームニュースの記事より】

その後、せっかくここまで無添加の自然食品として出来ているのに原料が中国産の大豆や小麦などでは残念だと、遺伝子組み換えではない国産有機栽培の大豆や小麦に切り替え、塩も伯方島産のものに変えたところ原価が跳ね上がり醤油の実の値段も上げざるを得ませんでした。
しかしマスコミで、「いずれ国産の原料に切り替え完全な自然食品を目指す」と公言してしまった手前引き下がることもできず、先代が作っていた醤油の実より2.5倍も高い商品になってしまいました。

「食の安全を守って」、「せっかくの伝統食品なんだから昔ながらの自然製法で」などと消費者は好き勝手なことをおっしゃいますが、そうした声を真に受けてその通りに作ったら高すぎて売れやへんがや・・(>_<)
則定町の「まごころ市場」などに置いてございますので、ぜひ一度お買い求めください。m(_ _)m
温かいご飯の上に乗せていただいたり、今のような食欲が出ない暑い季節なら冷えたお茶をかけて冷たいお茶づけでも美味しくいただけます。
醤油の実は分類からすると「みそ・しょうゆ」のカテゴリーに入り、食品衛生責任者が必要なので私がその資格を持っております。σ(^-^ )
しかし、先代の取引相手がみな漬物業者だったように、昔から醤油の実は漬物の一種として扱われてきました。
それは味噌類なら三ヶ月以上熟成させる工程があるはずなのに、この醤油の実はたれに漬け込んで1~2日で製品化してしまうからです。
じゃあ漬物なのかと言えば漬物に麹菌をまぶして発酵させるなどという工程はない。
私が醤油の実製造を始めるときに食品衛生責任者の資格が必要な「みそ・しょうゆ製造業種」にするか、従来の平野食品の業種である漬物の一種として製造許可のいらない塩干物とするのか、保健所を大いに悩ませたものです。
なお、食品表示法に基づく「遺伝子組み換えではない」という表示について、「分別生産流通管理が行われている非遺伝子組み換え食品の場合は任意表示とする」とありますので、弊社は有機栽培を行っている一農家からのみ原料の大豆を仕入れているため表示はいたしておりません。
うちの醤油の実がよそでは真似ができない味の秘密はこの自家製の醤油。
もちろんこの醤油も国産有機大豆・小麦を使用しており、このまま売った方が儲かるのに敢えて売らずに醤油の実のたれの原料にしています。贅沢でしょう?

国際特許を取得している攪拌装置「エムレボ」も買いましたので、これで醤油をかきまぜる場面をお見せしたいところですが、真っ黒な醤油の中に突っ込んで泡もしぶきも飛ばない静かな攪拌では写真にも撮れない。┐(´ー`)┌
今、札幌の漬物業者が製造した白菜の浅漬けから食中毒が発生し大変な被害を出しておりますが、弊社の醤油の実については真空パック詰めした後に80度の熱湯に30分浸して殺菌してから出荷しておりますので、安心してお召し上がりください。

一口に「醤油の実」と言ってもネットで検索していただければおわかりになるように同じ名前の食品は全国各地にあり、どれが本物とか正統というものでもありません。
実際、かつて私が類似品と差別化するために商標登録を申請した時も、そのような理由で却下されてしまいました。
私どもで製造している醤油の実は足助地域の農家で昔から作られている製法を継承しており、技術を教えていただいた先代の話では、「戦国時代にいくさが起きるたびに食料を供出させられ飢えた農民たちが、醤油を作るために樽に仕込んでおいた大豆を取り出して食べたのが始まりと伝えられている」と聞きました。
当時は先代が作る醤油の実を弊社をはじめ三河地域の各漬物業者が仕入れて取引先の食料品店やスーパーに納品していたのですが、その先代が高齢のため廃業すると聞き、せっかくの優れた伝統技術を途絶えさせるのは寂しいと私が願い出て後を継ぎました。もう20年前の話です。
【平成5年1月9日付とよたホームニュースの記事より】

その後、せっかくここまで無添加の自然食品として出来ているのに原料が中国産の大豆や小麦などでは残念だと、遺伝子組み換えではない国産有機栽培の大豆や小麦に切り替え、塩も伯方島産のものに変えたところ原価が跳ね上がり醤油の実の値段も上げざるを得ませんでした。
しかしマスコミで、「いずれ国産の原料に切り替え完全な自然食品を目指す」と公言してしまった手前引き下がることもできず、先代が作っていた醤油の実より2.5倍も高い商品になってしまいました。

「食の安全を守って」、「せっかくの伝統食品なんだから昔ながらの自然製法で」などと消費者は好き勝手なことをおっしゃいますが、そうした声を真に受けてその通りに作ったら高すぎて売れやへんがや・・(>_<)
則定町の「まごころ市場」などに置いてございますので、ぜひ一度お買い求めください。m(_ _)m
温かいご飯の上に乗せていただいたり、今のような食欲が出ない暑い季節なら冷えたお茶をかけて冷たいお茶づけでも美味しくいただけます。
醤油の実は分類からすると「みそ・しょうゆ」のカテゴリーに入り、食品衛生責任者が必要なので私がその資格を持っております。σ(^-^ )
しかし、先代の取引相手がみな漬物業者だったように、昔から醤油の実は漬物の一種として扱われてきました。
それは味噌類なら三ヶ月以上熟成させる工程があるはずなのに、この醤油の実はたれに漬け込んで1~2日で製品化してしまうからです。
じゃあ漬物なのかと言えば漬物に麹菌をまぶして発酵させるなどという工程はない。
私が醤油の実製造を始めるときに食品衛生責任者の資格が必要な「みそ・しょうゆ製造業種」にするか、従来の平野食品の業種である漬物の一種として製造許可のいらない塩干物とするのか、保健所を大いに悩ませたものです。
なお、食品表示法に基づく「遺伝子組み換えではない」という表示について、「分別生産流通管理が行われている非遺伝子組み換え食品の場合は任意表示とする」とありますので、弊社は有機栽培を行っている一農家からのみ原料の大豆を仕入れているため表示はいたしておりません。
うちの醤油の実がよそでは真似ができない味の秘密はこの自家製の醤油。
もちろんこの醤油も国産有機大豆・小麦を使用しており、このまま売った方が儲かるのに敢えて売らずに醤油の実のたれの原料にしています。贅沢でしょう?

国際特許を取得している攪拌装置「エムレボ」も買いましたので、これで醤油をかきまぜる場面をお見せしたいところですが、真っ黒な醤油の中に突っ込んで泡もしぶきも飛ばない静かな攪拌では写真にも撮れない。┐(´ー`)┌
今、札幌の漬物業者が製造した白菜の浅漬けから食中毒が発生し大変な被害を出しておりますが、弊社の醤油の実については真空パック詰めした後に80度の熱湯に30分浸して殺菌してから出荷しておりますので、安心してお召し上がりください。

2012年08月17日
ランチタイム 22
ネタがないときのグルメネタ頼みか?・・まあ、その通りなんだけど・・
「昔のようにワクワクドキドキするような連載物は書かないんですか?」
たぶん『奇跡の旅』の話だろうと思うけど、あんな冒険旅行はやろうと思ってできるものでもないしねぇ。
仕事のために仕方なくここで住んでいるだけの派遣社員が減り、平野荘を終の棲家と決めている人たちはきちんとルールを守ってるから困ったちゃんシリーズも最近はとんと御無沙汰ですなぁ。
パンチーズハウスのランチメニューから、
「アメリカン グレービーソース ハンバークステーキ」

サラダと

スープ付きで1,100円

「昔のようにワクワクドキドキするような連載物は書かないんですか?」
たぶん『奇跡の旅』の話だろうと思うけど、あんな冒険旅行はやろうと思ってできるものでもないしねぇ。
仕事のために仕方なくここで住んでいるだけの派遣社員が減り、平野荘を終の棲家と決めている人たちはきちんとルールを守ってるから困ったちゃんシリーズも最近はとんと御無沙汰ですなぁ。
パンチーズハウスのランチメニューから、
「アメリカン グレービーソース ハンバークステーキ」

サラダと

スープ付きで1,100円

2012年08月14日
ソーシャルビジネスグランプリ
昨夜の経済ニュース番組で「ソーシャルビジネスグランプリ」という社会に貢献する起業のコンテストが紹介され、そのグランプリにミャンマーで医療活動している日本人医師が選ばれた。

私はてっきり、「ああ、ジャパンハートが受賞したのか」と思ったが違ってた。
しかし、活動のコンセプトはジャパンハートとほぼ同じだと思う。
ミャンマーの貧しい人々への医療活動を通じて、病気は診れても人は診れない日本の医療を見直し、いのちをそのまま受け入れるという医療の原点への回帰を目指すという。
私も足の病で豊田厚生病院へ入院しているときに、治療中は優しく看護してくれていた看護師さんたちが回復期に入った途端に「早くベッドを空けてくれ」、「退院するか、よその病院へ移ってくれ」と、手のひらを返したような冷たい態度に変わり驚いた。
いつ大事故が起こりたくさんの患者が運び込まれてくるかわからない救急病院だから、常にベッドを空けておかなければならない事情はわかる。
しかし、退院して自宅でちゃんと生活できるのか、転院するとしてもどこの病院へ移ればいいのかなどグズグズと迷っていたらナースコールを無視するなどの嫌がらせまでされ、効率優先の病院経営に疑問を抱いた。
リーマンショックの前まではうちも経営が順調でミャンマーの貧しい農村の子供たちのために学校まで寄付することができたが、今はとてもそんな余裕はない。
ソーシャルビジネスの起業家たちも経営がうまくいけば社会に貢献できるが、その社会貢献活動をどうやって持続可能な事業として成り立たせていけるかが問題だ。
まだまだこれからという新しいビジネスだが、ソーシャルビジネスがこのように注目されているということは効率優先の経営が行き詰りはじめている証左でもある。
「社会の既得の常識からの自立。
将来への不安感への対峙。
自分への信頼心」
ジャパンハートの吉岡医師の言葉にはいつも胸を打たれる。

私はてっきり、「ああ、ジャパンハートが受賞したのか」と思ったが違ってた。
しかし、活動のコンセプトはジャパンハートとほぼ同じだと思う。
ミャンマーの貧しい人々への医療活動を通じて、病気は診れても人は診れない日本の医療を見直し、いのちをそのまま受け入れるという医療の原点への回帰を目指すという。
私も足の病で豊田厚生病院へ入院しているときに、治療中は優しく看護してくれていた看護師さんたちが回復期に入った途端に「早くベッドを空けてくれ」、「退院するか、よその病院へ移ってくれ」と、手のひらを返したような冷たい態度に変わり驚いた。
いつ大事故が起こりたくさんの患者が運び込まれてくるかわからない救急病院だから、常にベッドを空けておかなければならない事情はわかる。
しかし、退院して自宅でちゃんと生活できるのか、転院するとしてもどこの病院へ移ればいいのかなどグズグズと迷っていたらナースコールを無視するなどの嫌がらせまでされ、効率優先の病院経営に疑問を抱いた。
リーマンショックの前まではうちも経営が順調でミャンマーの貧しい農村の子供たちのために学校まで寄付することができたが、今はとてもそんな余裕はない。
ソーシャルビジネスの起業家たちも経営がうまくいけば社会に貢献できるが、その社会貢献活動をどうやって持続可能な事業として成り立たせていけるかが問題だ。
まだまだこれからという新しいビジネスだが、ソーシャルビジネスがこのように注目されているということは効率優先の経営が行き詰りはじめている証左でもある。
「社会の既得の常識からの自立。
将来への不安感への対峙。
自分への信頼心」
ジャパンハートの吉岡医師の言葉にはいつも胸を打たれる。