2010年02月03日

無縁社会

二階建ての古いアパートの1階に住む例のオバサンが「天井から水が落ちてくる」と言ってきた。
オバサンの部屋の真上に住む住人の部屋に行き、いくらノックしても声をかけても応答がない。
ドアの郵便受けから中をのぞくと住人の姿は見える。動いているから体の具合が悪いわけでもない。
「部屋の中にいるくせにいくら呼んでも出てこない。きっと何かをこぼしたんだろう。そのうち水は止まるよ」とオバサンに言っておいた。
しかし水漏れは一晩中止まらず、「なんとかしてくれなきゃ家賃を払わんぞ!」と早朝から怒ってやって来た。
2階の住人の部屋の合鍵を持って行き、ドアを開けようとしたが中から鎖で施錠していて開かない。
しかし緊急事態なのでやむを得ず力任せにドアを引っ張ったら、うまく鎖の留め金具が壊れてようやくドアが開いた。
部屋の中は今やうちの名物となったゴミ屋敷だ。
寝ていた住人は驚いて飛び起き、「何だコノヤロー!なんで入って来た!!」と怒っていたが、無視して風呂場をのぞくとシャワーが出しっぱなし。しかもシャワーのお湯は脱衣場の方へ向いて流れている。床は水浸しだ。脱衣場まで埋めつくしているゴミをどかし、ようやくシャワーを止めた。
1階のオバサンも部屋に入ってきて、「何してくれるの!一軒家じゃないんだから気をつけてよ!」と怒っていた。

先日、NHKで『無縁社会』という番組をやっていたが、まさにそれがここにある。
近所づきあいもなく孤独な一人暮らし。だんだん足腰が弱ってきて2階からゴミを出しに行くこともままならず、不衛生な部屋の中で孤独に年老いていく。思考力も衰え、使い終わった水を止めることさえも忘れる。そして、いつか誰にも気付かれずに死んでゆくのか・・。

他人ごとではない。自分の未来を見た思いだ。
きっといつか私もひとりで死ぬことだろう。
しかし幸いなことに私の場合はDNAは残せないが名は残る。
日本ではなくミャンマーの大地に。


写真は本文とは関係ありません。(ホームエキスポ)


  

Posted by しょうのみ at 11:18日記

2010年02月02日

交通事故の思い出 2

うちはトヨタ自動車元町工場の向かい側にあり、裏側も道路に面しているため朝夕の通勤路になっており、毎日何十台もの車が通り抜けてゆきます。
W-H氏が『私有地につき通り抜け禁止』の看板を立ててくれましたが全く効果なし。




ある日、うちのマンションに住むブラジル人の女性が自転車で出勤しようとして、出会いがしらに通り抜けの車と衝突しました。
運転していたのはペルー人男性。助手席に座っていたガールフレンドはフィリピン人。事故ったのは日本人の私有地の中。幸い軽傷でしたが実に国際色豊かな交通事故でした。

駆けつけた救急隊員の第一声は・・「言葉わかりますか?」(~_~;)  

Posted by しょうのみ at 15:38日記

2010年02月02日

交通事故の思い出 1

もう1日過ぎちゃったけど昨日の今頃、名古屋市熱田区でセルシオが歩道で信号待ちしてた3人をはねて死亡させ、車に乗ってた外人たちは逃げちゃった例の事故
亡くなった方々は本当に災難というか不運というか・・

10数年前に私も栄の若宮大通りで同じような事故を目撃しました。
ドッカ~ンと大きな音がしてびっくりして振り返ると、車が歩道に乗り上げて植え込みに激突しラジエターから水蒸気がモクモク。
運転席から出てきた女性は呆然と立ちつくしている。
駆け寄ってよく見ると車の下に何か黒いものが・・黒いコートを着た人間だった。
「どうしたらいい?私どうしたらいい?」と私にすがりついてくる女性に、「まあ、やっちゃったものはしょうがない。とにかく落ち着いて。死刑にはならんから」となだめながら携帯で警察を呼んだ。
お巡りさんたちが車を押して後ろへ下げると、下から現れたのは女性だった。
信号待ちで立っていたところへ車が突っ込んできて、避ける間もなく車と植え込みの間に挟まれて即死だった。
夜のお店の仕事を終え、いわゆる24時間保育へ子供を迎えに行くところだったらしい。
子供はまだ乳飲み子だったそうだ。
運転していた女性も夜のお店の仕事帰り。
かなり飲んでいたようで、若宮大通りは中央分離帯が公園になっているほど広いことを忘れ、普通の交差点のつもりでハンドルを切ってしまったらしい。

被害者も加害者も、どっちも地獄だなぁ。
運転はくれぐれも慎重に。

写真は本文とは関係ありません。(ナゴヤモーターショーにて)


  

Posted by しょうのみ at 02:09日記