ドタキャン

生活保護を受けているオバサンがアパートへ入りたいと言ってきた。
不景気なご時世、家賃はそんなに高くはできないが、それでも久しぶりの入居の申し込みだ。
「地デジのアンテナをつけてほしい」だの「網戸がない」だのと、事前に下見に来た時にいろいろクレームをつけられたので、全部言われたとおりに取り付けましたがな。

【地デジのアンテナ】



【網戸】



新築じゃない、昭和の木造アパートなんだから今まで何人もの人が入れ替わり使ってきた物件なのはわかっているくせに、トイレの便器が汚れているのならまだしも、それはちゃんとハウスクリーニングの際に掃除してあるのに、その下のう〇ちがこびりついているのまで取れという。
それでも我慢して建築屋さんに無理を言って、すでに石灰化しているう〇ちをできる限り取り除いてもらった。
文句の多いオバサンのご要望にできる限りお応えし、やっと契約、そして月末にはいよいよ入居という矢先になって、今日キャンセルの電話がきた。
同じアパートの住人から「ノラ猫にエサをやるんじゃねぇぞ！」と言われたのがムカついたという。
「あたしゃネコなんか好きじゃないもん！なんでそんなこと言われニャいかんの！？」とえらくご立腹。

一人暮らしのさびしい住人たちがノラ猫にエサをやるもんで、どんどん数が増えて今や平野荘はネコの王国になっている。
それで、また一人暮らしのさびしいヤツが入ってくるぞと、ネコ嫌いの住人が先手を打ったらしい。

おいおい・・・入居する前からケンカしてくれるなよぉ・・・
せっかくの客が逃げちまったじゃねぇか (ノ_＜。)


おめぇら、少しは責任を感じてんのか？