2009年05月28日

ゴキブリ裁判

本日、豊田簡易裁判所で元住人と私との少額訴訟裁判がありました。
訴えたのは元住人(原告)。
この人は昨年の6月に入居し、ゴキブリが出るからと8月に退去しました。
あれから8ヵ月後の先月、ゴキブリが出るのは大家の管理責任だし、ゴキブリが出る部屋とは知らないで契約した錯誤の契約であるから、敷金、礼金をすべて返せという訴状が届きました。
私も長年大家をやっていますが、ゴキブリで裁判に訴えられたのは初めてです。

・・ってか、私も1年前はゴキブリでした。






冗談はさておき、判決は・・
「リフォームにかかった費用をすべて原告に返せ」というものでした。(礼金は棄却)
ゴキブリが出るからという理由で退去するケースなど私も初めてで、「なんて神経質な人だ。いや、これは案外わざと古いアパートに入居し、言いがかりをつけて金を要求するクレーマーかもしれないから、ここは毅然とした態度で臨まねば」と、バルサンを焚いた事だし、このままでは次の人に貸せないからと畳代、襖代、室内クリーニング代を敷金から差し引き、残りを原告に返したのですが、その代金をすべて原告に返せという判決でした。
裁判費用(約8000円)については、原告が3割、被告(私)が7割を負担せよとの事でした。

以下、私が法廷で述べた反論。
・原告の入居を仲介した不動産屋、リフォーム業者、現在その部屋に入居している住人、そしてもちろん私も、その部屋へ立ち入った者は誰もゴキブリは見ていない。
・原告の訴えによると冷蔵庫の中にもゴキブリがいたと言うが、冷蔵庫は密閉されていてゴキブリが侵入できる隙間はないはず。
(原告が提出した証拠より)






・昨年の8月に退去した時は何も言わなかったのに、あれから8ヶ月も過ぎた今頃突然訴訟を起こすのは不自然で、金目当ての言いがかりと考えるのが妥当である。

冷蔵庫の件は裁判官もありえないと認めたようですが、それだけでは原告の訴えを棄却できるほどの矛盾にはあたらず、たった2ヶ月で退去するのはゴキブリが通常以上の数いたと思われるとの判決でした。

お金よりもこのまま受け入れてはウチのアパートの評判にかかわるので、判決文が届いてから異議申し立てをするかどうするか弁護士にも相談しますが・・疲れる・・

ゴキブリの裁判で最高裁まで行ったらニュースにはなるでしょうね。(笑)  

Posted by しょうのみ at 19:21日記