ロビン平野 2
太平洋フェリー『いしかり』
今日からこの大型フェリーに乗船して5日間の船旅に出る。
といっても物見遊山の旅ではない。船内のディナーショーに出演する歌手として乗り込む。
「あ~、君をデビューさせるにあたって芸名を付けなきゃならんのだが、誰か好きな歌手はおらんかね?」と
ポニー東山先生からの電話。
「・・はぁ・・えっと・・5月に亡くなったビージーズの
ロビン・ギブとか好きでしたけど・・」
「ああ、いいね。よし! “ロビン平野”でいこう」
何だかどんどん話が勝手に進んでいってしまって気持ちがついていかない。
しかし数時間後には乗船客たちの前で歌わなければならないのは間違いなく現実だ。
歌手を目指して東京に飛び出して行き、なかなかチャンスに恵まれないまま
ストリップ劇場でフィリピンの娘たちに体を売らせて食いつないでいたような男が、まさかこの歳になって・・しかも突然の病いで足を切り、役者もできない体になってしまった今になって若い頃の夢がかなうとは・・。
『とよた市民野外劇のスタッフ募集』という小さな記事を見つけ、豊田市の文化振興の役に立ちたいと思って応募し、そこから演劇活動に引きずり込まれ、チケット販売やスポンサー探しのためにRC(ロータリークラブ)へ入会し、RCのカラオケパーティーで私の歌声を気に入ってくださった
セントクリークゴルフクラブの支配人さんにポニー先生を紹介され、今こうなっている。
ここにも「
奇跡の旅」の時のような天の意志があるのだろうか?
P.S.
「ロビン平野」と検索すると大阪のマンションが出てきますが関係ありませんのであしからず。
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