ワナ 9
家賃を滞納している住人に対する裁判があった。
裁判所の判事や職員は地元の人間との義理やしがらみを防ぐためだろうか?定期的に移動してゆく。
今回の裁判も職員たちは前回と変わっていた。
司法委員も昨日のブログ記事「記念誌」に書いた人とは違っていた。
その新しい司法委員との会話。
私「もうずっと家賃の滞納が続いていますから、契約を解除し建物の明け渡しを請求します」
司法委員「2年3年滞納しているというのならわかりますが、たった3、4ヶ月の滞納で出て行けという判決は出ないと思いますよ」
私「そんなことはありません。今までも3ヶ月の滞納で建物明け渡しの判決をこの豊田簡易裁判所で何度ももらっています。それに、私が知らないうちに連帯保証人である住人の母親も同居しているんです。無断で同居人が増えることも契約違反だし、生計を一にする者には保証人の資格がありません」
司法委員「まあ、赤の他人が同居しているというのではないし、同居人が増えると家賃が変わるんですか?」
私「そういうことではありません!じゃあ、裁判所ではこの契約書に記載されている条項は一切認めないんですか?」
司法委員「そうは言いませんが、和解の落とし所を探しているんです」
和解の落とし所を探すのはいいが、2、3年も家賃を滞納しないと追い出せないだとか、家賃が変わらないなら誰が住んでも構わないだとか、非常識にもほどがある!
立場の強い者を抑え込むのは裁判の定石だが、
法の番人の言うことか!?
老獪な司法委員としぶとく戦い抜き、結局、次回の裁判までに滞納分を支払い、新しい保証人を見つけられるなら引き続き居住を認めることにした。(どうせできやせん)
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